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フランダースの犬の中に絵を描くヒントを模索中。
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木こりで森に住むミッシェルおじさんは、本放送のレギュラーキャラクターであり、
ネロの成長が描かれる過程で支えてくれるもう1人の親のような人物で、おじいさんを亡くしたネロを引き取るために動いています。
そしてその存在は、何故最後ネロが頼らなかったのかという視聴者の疑問に結びつく大きなポイントになります。

ミッシェルさんのキャラクターの重要さは2点あります。
1点は原作でコンクール出展用にネロが描いた絵のモデルがおじいさんではなく木こりだったことにより浮き出てきた登場人物。(原作の要素を取り入れている)
2点目はネロが生きる道のトリガーとなっている点です。
当時アニメであのエンディングを知る前の視聴者たちが原作は知っているけど、アニメ版はどうなるの?!と惹き付けるための人物と思います。(本放送時、たくさんの生存嘆願書が届いたそうです。)

しかし、原作通りの結末を迎えたあとに2点目を見直すと、あれ?となってしまうかもしれません。

中盤でネロは怪我をしたミッシェルおじさんの代わりに1人で樫の木を切り倒し、自分の実力試しをしています。
このあたりのネロは、まだ木こりになる将来も、風車職人になる将来も漠然とした中で考えています。でも、もう終盤は絵描きになりたい未来しか見えていないのです。
コンクールに落ちたときに何もかも忘れて、コゼツ旦那の財布を偶然拾い機械的に届けて、アロアにパトラッシュを託すのです。
また、ネロは早く木こりの小屋へ引っ越してこいというミッシェルさんの打診を「ここにいないと絵がうまく描けない」「コンクール発表の日までまってほしい」と2回断っています。
ミッシェルさんが存在したからこそ、それほどまでに絵が描きたいというネロの強い気持ちが拍車をかけて伝わってくる構成に思います。
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プロフィール
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ぽこ
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非公開
自己紹介:
絵を描くことが大好き。
去年フランダースの犬(1975)を視聴したことで主人公ネロの生まれながらの絵描き魂と作品のもつメッセージに魅了される。
Twitterでは伝えきれない部分を書いていきます。
他の世界名作劇場ではペリーヌ物語が好き。
P R
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