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入手出来る範囲で、フランダースの犬の世界名作劇場の
挿絵を起用され、アニメ脚本を取り入れた本を集めて比較すると
エンドまでに起こるストーリーイベントの違いが明確になりました。
(対象書籍は多少のはずれ値、抜け込み)
※クリックで拡大
絵本として編集した短い構成のほか、小説版でも
アニメで登場した多くの人物が未登場となっているのは、
ストーリー上登場させないでも進んでいくように出来ていることを感じさせます。
黒田監督が宝島社のムック本(2003)で言及している、最初はネロの見方となる登場人物を多く置いておき徐々に減らす手法をとっていたことが分ります。
また、ぶんけい社(2004)の現日本アニメーション公式で購入できる小説は特に大きな構成の組み替えとなっています。
エンドに繋げるため、より分りやすい構成を取って大幅に改変されています。
この本では序盤、ポリアンナと同じような構成で、10歳の時におじいさんの元へやってきます。
全く登場しなかった父親が絵描きという言及があり、読者にとってネロの絵の才能への気付きが明確なことが感じ取れます。
現代の読み手の印象に合わせるためでしょうか。
昔アニメを観ていた方がこの本を手にしたときに、違うと感じるかどうか気になります。
また、抜かされがちなアロアのイギリス留学→ホームシック帰還が描かれており、
さらにはアニメと違ってコンクール提出前の絵を見ることが出来ています。
この違いはアニメ版よりアロアの気持ちの救うことになり得るかもしれません。
また、徳間アニメ絵本(2015)は1975年の本放送とほぼ一緒で総集編のようになっていますが、
大きな違いとして木こりのミッシェルおじさんが存在しない事が上げられます。
長くなるので次の記事にします。
去年フランダースの犬(1975)を視聴したことで主人公ネロの生まれながらの絵描き魂と作品のもつメッセージに魅了される。
Twitterでは伝えきれない部分を書いていきます。
他の世界名作劇場ではペリーヌ物語が好き。